頭文字[イニシャル]D Second Stage 第12話を見たらハチロクvsハチロクがおもろすぎるリアクション/感想 Initial D S2 ep.12 Reaction/Review 同時視聴

わさもんさんが「15000?!」って言ってたあれはタコメーターではなく、

ターボにつけられるメーターで「ブースト計」ですね。

エンジンはガソリンを燃やしてパワーを得ていますから、

たくさんガソリンを燃やせばたくさんパワーが得られる道理です。

ですがガソリンはガソリンだけでは燃えず、燃やすためには空気(酸素)が必要です。

なのでただガソリンをたくさん送り込むと酸素不足で不完全燃焼してしまい、

かえってパワーダウンになったり排気ガスが有害化したりしてしまいます。

多量のガソリンをきっちり燃やすために多量の空気を送り込んでいるのが

ターボのような過給機と言われる装置です。

仕組みとしてはエンジンの描写で風車のようなものがあったと思いますが、

排気ガスの圧力であれ(タービン)を回し、それを動力にしてエアーコンプレッサーを

動かしてエンジンに多量の空気を送り込んでいます。

ブースト計が示しているのはエンジンに送り込まれる直前あたりの空気の圧力です。

日本ではブースト計のメーターは地表近くの通常の気圧の
1気圧を0としていますので、

アニメのあれは1.4あたりまで指していましたから、

その時2.4気圧の圧力がかかっています。

それだとなんだか通常の2.4倍の排気量のエンジンみたいになったかのような

感じがしますが、実際は吸排気系の状態とか送り込まれる空気の風量とかで

だいぶ変わってきますので、ブースト圧が高ければ高いほど

ハイパワーというわけではありません。

ドッカンターボという言葉が出てきましたが、

ターボは排気ガスの圧力を利用していますからエンジンが低回転の時は

その効き目が無いか弱く、ある程度回転数が上がるとパワーが上がってきます。

昔はそのターボの効き始めにドカンとパワーが上がっていたため

そんな風に言われていました。当然扱いにくいわけで、その特性は嫌われがちです。

今の市販車のターボなんて、いつ効き始めたかわかんないようなものの方が

多いですもんね。