社会的エリートだが、ADHD薬物療法はアリですか?

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00:00 OP
️01:59 メリット
04:27 デメリット
10:45 本日の宿題

本日は「社会的エリートだがADHD、薬物療法はアリですか?」というテーマでお話しします。

社会的に成功している人、成功と言わなくても普通に会社員で働いている、一流大学の大学院生、研究者の人の中で、ADHDの人というのは結構います。

1割弱ぐらいがADHDなんじゃないか、グレーゾーンも含めたら疑いがあるということですから、子どもの時にそういう調査ありますよね?子どもの時、学校の先生がクラスの子どもを見たときに、こういう疑いを感じている人は1割弱ぐらいいるみたいなデータがあって、なるほどなと思ったりしますけど、実際います。
いる中で、彼らは薬物療法を受けるべきか、受けちゃダメなのかということをお話しします。

結構悩んでいる人が多いんです。
実際、会社でポカミスがあったり遅刻が多かったりして怒られる、怒られるけれども他の能力でカバーしていたり、ボーナスが減るだけでクビにはなってない、そういうケースが一杯あって、実際勇気を振り絞って病院へ行っても診断してくれない先生もいて、どうしたらいいんだろうと言ったりします。

何で診断されないのか、自分は甘えているのか、そういうことを考えるんですけど、ここら辺の議論がグシャっとしてたりするので、一度動画に撮ってみようかなと思ったので、今回動画を撮るということです。

◾️メリット

まず社会的にはなんとか成立してるけど、より幸福になるために薬物療法受けてもいいのかということです。

メリットとしては、個人の幸福と自己実現ということの観点からいいのかなと思います。
幸福度が上がる、自分ができなかったことができるようになるのだったらいいんじゃないかということです。

GLP-1などのやせ薬の問題とけっこう似てると言えば似てるんですけど。
小太りだとか、そんなに太ってないにもかかわらず、美容目的でそういう薬を使うときにどうなんだろうということと似てます。
美容的な観点でも人の幸福度を上げることは事実なので、我慢しろというわけではないです。
自己実現のためだよと。

あと健康管理の問題です。
ADHDがあったりすると依存症のリスクは高まったりもしますし、衝動的に食べて生活習慣病の問題が起きることもあるので。
ストレスも多かったりするので、健康管理という意味でも利用するというのはいいのかなと思います。

ミスが減ることによって、個人の幸福だけじゃなくて社会適応が良くなり、社会的な貢献を果たすことができるので、そういうメリットもあるでしょうということです。

そもそもなぜメリットがあるのにやらせてくれないのかというと、定型の人など他のより重症な発達障害の人達から差別や嫉妬みたいな気持ちがあってやらせてくれないというのもあります。
定型の人達の中で同じようなライバル関係であるとき、この人がもし発達障害の治療してしまったらライバルに勝ってしまう場合、ライバルの人たちはやはりミスが減って欲しくないわけです。

この人が今年収4,000万、5,000万稼いでいる場合、1,000万稼いでいる場合、1,000万が出世の機会があって1,500万になるとき、すごく嫉妬心があって、医師側もさせたくないというのもあるのかもしれないなと思います。

◾️デメリット

デメリットとしては、まずその個人の幸福に対して、あるがままの否定だったりするということです。
我々は自然に生まれてきたわけで、自然な状態で生きるべきだという、あるがままの自分を否定することになるわけです、薬でエンパワーメントするということは。
生まれ持った姿を否定することになるので、それは巡り巡ってその人の幸福度を下げるんじゃないかという発想もあったりします。

健康にいいのかというと、それはストレスが減るから、そういうメンタルヘルス的な部分、メンタルヘルスから生まれてくる二次障害的な問題で健康管理は良くなるかもしれないけれども、一方で長期使用のリスクというのもあって、高血圧のリスクは上がるんです、心血管系の。

だいたいオッズ比1.3倍ということなので、例えば健康な人、6割ぐらいの人が高血圧だったりするんですけど、男性の。
最大1.3倍くらいも上がると言ったら、簡単に言えば78%ぐらいの人、発達障害の男性の中で78%ぐらいの人が高血圧になってしまうということなので、大きいと言えば大きいなという気もするし、逆に高血圧も一杯いるから今更という感じもしてしまうことはあるのかもしれないです。

あと、いやいや自分で本当に選んでるんですか、社会的なプレッシャーで選ばされてるんじゃないですか、ということです。
できないことを社会によって押し付けられているという発想もあるわけです。

社会適応しろよ、劣ったままじゃダメだよ、薬を飲んで生産性が上がるんだったら、会社のために薬を飲めよ、家族のために薬を飲めよということだと、本人が望んでいるものではなかったりもするし、プラス無意識にそういう圧で自分の選択を歪められているパターンもあるわけです、社会的なプレッシャーで。

こういうのがデメリットだったりするなと思います。

あとは医療資源の分配の問題です。
つまり、より重症の人たちを診る中で、医師不足とも言われたりしてる中、彼らの治療にあたっていいのか、彼らに医療資源を分配していいのかという問題もあるのかなと思います。

百歩譲って、それなら医療保険ではなくて自費にしなさいよ、自費にしても工場という限界性があるわけだから、ヒルドイドのときと同じで美容目的の人にたくさん買い占められてしまって、本当に届くべき人のところに届かなかったこともあったわけで、そういう医療資源の分配、限りある資源を適性分配できなくなるのではないか、というのもひとつの問題だろうなと思います。

ということです。
どっちもあるなと思います、こうやって見ていくと。
僕としてはただの一介の臨床家なので、こういう全体的な医療資源の分配まで言われると、よくわからないというか、それを決める立場にはないと思ってるんです。

今の法律や今のルールの中では、ある部分、情報弱者の人には不利というか、情報をいち早くキャッチして、早く通院した人の方が得だったりもするし、他国のように民間保険で医療費を賄うのではなくて国民皆保険なので、どうしても国民皆保険ということを逆手に取って、エンパワーメント的な医療に繋がってしまうということもあります。

もちろんビタミン剤を何でもかんでも出していいということではなかったり、エンパワーメントな医療なんじゃないと保険で切られるということもなくはないないし。
むやみやたらに湿布を出す、漢方を出すというのもダメだよということになってますけど。
医療費の圧迫の問題とかもありますからアレですけど。

個人としては、多くの人に精神科のことを知ってもらい、精神医学的な知識を知ってもらい、結局心は脳なので、人間というのは動物なので、動物や人間の身体のことを理解した上で合理的な行動をとってもらった方がいいんじゃないかなと思うので、個人としては診断をしていき、治療していくことがいいんだろうなとは思ってます。
ただ賛否わかれるところではあるなと思います。

人類というものが、色々なことがわかってきた。
科学の進歩によって人類がわかってきたことが増えた。
人類としてわかってきたこと、できることが増えてきた時に、どうしても倫理的なジレンマ、新しい問題には遭遇します。
それは安楽死の問題も然り、延命治療の問題もそうですし、遺伝子操作の問題も然り、出生前診断のことも然りです。

そういう中で何が正しいのかということは考え続ける必要があるし、臨床しながら市民活動の中で考え続ける、そして専門家からの発信、色々な人の意見の中で倫理的な正しさは何かということを追求していく、人類が未だまだ解決してない、結論付けてない問題について だろうなと思います。

ということで今回は、社会的エリートだからADHD、薬物療法はアリ?というテーマでお話ししました。

◾️本日の宿題

宿題は診断してくれない医師問題です。
診断してくれなくて困りました、自分はこういう思いで治療を受けてます、こういう思いで治療を受けることを止めました等々を書いてもらえるといい学びかなと思います。

18件のコメント

  1. エリートこそ御自身と向き合う勇気と賢明さをお持ちでしょうから、診断・治療してもらっていただきたい。。

  2. 大学病院で発達障害の検査を受けて、一応、グレーゾーンと診断されましたが、付け加えるように「でも、この学歴の割には、出来ていないところがあるので気にはなりますがね…」と言われました。
    「えっ!?でも、私グレーゾーンなんですよね!?」と心の中で思いました。
    腑に落ちなくても、言い返せなかったです、偉い先生みたいなので。
    同時期に、兄は、別のクリニックで発達障害と診断されました。
    私の生き難い原因は、やっぱり複雑な精神疾患なんですかね…

  3. 先生の毒親の本を買って読んで、とても納得しました。
    その後にyoutube動画で先生を見て、先生がお若いお兄さんでびっくりした50代の母です😊

  4. ◾本日の宿題 宿題は診断してくれない医師問題です。
    精神疾患に関して、自分の中では確信のある病状があれど、明確に診断を下してくれる医師の方が少なかったです。
    前の病気で診断されたものに対して、「何かを抱えていることは確かだと思うけど、私はあなたがそういう病気・障害ではないと思う」
    位のニュアンスで使えてくる医師の方が多かったように感じます。
    後々になって勉強してみると、例えば血圧がいくつだから高血圧というような明確な指標はなく
    紛らわしい問題も無数にあるのだと知り、患者のためにも誤診を避けたいのだと理解できました。
    そして明確に、国立病院であれど「ウチではその治療はできません」と断言する医師も居ました。
    これもまた精神科と精神疾患に関する背景を知ると無理はないのだろうなと思いました。
    なので私は現代医学においては私の精神的な問題を解決することは不可能であると判断し、治療を受けることを止めました。

  5. 学歴エリートの発達障害はガチだなあと思ってる。その辺の「何やってもダメ」な人は、発達障害じゃなくて軽度知的障害じゃない?って思うんだけど指摘すると怒る。私の発達のイメージって「勉強はできるけど特性に難アリな人」なんですよね。全ての能力低い人はまた別じゃないのかな。そのへんも先生に聞きたいです。発達障害を自称する人は増えたけれど、障害にも自称したいものとしたくないものがあるらしい。

    個人的にとても関心の高いテーマなので、公開楽しみにしてます。

  6. 診断してくれない医師問題について、私の経験を踏まえて書こうと思います。

    はっきりと診断を下す医師には会ったことがありません。

    高校生の頃に家族同伴で受診した際だけ、説明の都合上診断名をつけられた経験がありますが、

    一人で受診するようになってからはそこまで明確に診断されていません。

    精神科の領域では、病気か否か、病気だとすれば病名は何かといった境界が曖昧なため、

    名前をつけることより症状に対処することに重きを置かれているのだと捉えています。

    その分、薬や診断名が欲しい場合は明確に主張しないといけないように思います。

    医師の所見であっさり薬がもらえる内科とは違い、自分の一番困っていること・必要だと思う治療を伝えることがより重要だと感じます。

    内面を無意識的に隠す癖があり言語化も苦手な自分にとって、困っていることを整理して伝えることはとても難しいです。

    要領を得ない喋り方に「回りくどい言い方するね」と仰った先生もいます。

    その時軽くパニックになってしまい、そこから「緊急性があるから薬は処方する、検査は行っていないので他院で受けて」という趣旨のことを言われました。

    先生との相性がかなり悪かったのでしょうが、事実上自己診断で投薬を開始することになり戸惑いました。

    現在は転院の後に検査を受け、そこで必要とされた投薬を続けています。

    内面の整理は信頼できるカウンセラーに手伝っていただき、精神科ではほぼ服薬に関する事柄のみ話します。

    こころの問題はカウンセリング、脳の問題は精神科でという棲み分けが成立している今の状態が私には合っています。

  7. 【 メモ 】
    ●社会的エリートのADHDはグレーゾーン含め1割弱いる
    ●薬物療法のメリットは個人&周囲の幸福や自己実現等
    ●メンタル的には健康管理の為に利用するのも良い
    ●デメリットは、あるがままの否定になる
    ●高血圧になる可能性がある
    ●社会的プレッシャーで薬に頼るのは良くない
    ●医療資源の分配して良いのか?自費?の問題
    ●情報弱者に不利
    ●国民皆保険、医療費の圧迫
    ●倫理的なジレンマ→考え続けていく必要がある

  8. トランスジェンダーの問題で、子供の頃から副作用の強い薬を飲まされたりするより遥かに健康的ではある。

  9. うちの主治医は大して私のADHDについて薬を増やそうとしない。
    薬で治るわけじゃないんだよと話していました。
    発達障害のデイケアにも何年か通ってるけど、治療する気はあるけど、あまり症状が治るわけじゃなくて、ゴールがはっきり見えてない感じかな。
    完璧主義とか色々こだわる事はなんとなくわかってきたけど。

  10. よく存じ上げている大学の先生で明らかに発達障害らしい方がみえます。
    暗記力は抜群で何事にもストレート、敵も多いそうですが発達障害っぽくて落ちこぼれの学生さんを見つけ、生きる力をひきだす力は他の教職員の誰も敵わず、留年しそうだった学生さんが海外留学したり、研究者になったり素晴らしい教育者でした。

    御自分がかつて落ちこぼれで拾ってくれた先生がいたから、と言ってみえました。
    出会いは大きいのですね。

  11. 世間的に見たらエリートに見えるかも知れないし、そう言われているけれど、私自身はそんなことは思っていません。
    ただ、頑張ったつもりはなくても褒められたり、何かで賞を取ったり、塾の無料の全国模試を受けたら塾から特待生として是非来て欲しいと言われたり…
    でも、出来ると、目立つからイジメの対象になってしまう…などの辛い過去もあります。
    確かに、おかしいと思います。何故、みんな(友達)は出来ないのかが分からないとか…すごく浮いた存在だなという自覚はあるからです。
    小学生が、愛読書は?と訊かれて「1番は古事記、2番は日本書紀です!」等と言えば、担任の先生も「はぁ?」となるでしょう。当時は、何故?と私の方が不思議に思っていましたが…
    頭は良いかも知れないけど、自己肯定感は凄く低いし、イジメられて鬱になっているし…なんと言うか…凄くアンバランスなんだと思います。
    今は、引きこもっています。
    仕事し過ぎて、過労死するところでした。
    ブレーキの効かない車に乗っていたんだと思います。
    辛いですが、今は少しだけマシなのかな?社会から孤立してしまったから。
    でも、働くことを諦めてはいません。
    また働けるようになりたいと思っています。
    ちゃんとブレーキを踏めるようになった時には。

  12. こんばんは🌙本日もありがとうございます。

    【宿題】こういう思いで治療を受けている
    →受診のきっかけは仕事のストレスにより通勤電車で記憶が飛んだ事で「これあかんやつ…」となり結果ADHDと二次障害で適応障害、そして昨年に成育歴を改めて主治医に伝えた事により複雑性PTSDも発覚。
    ADHDと適応障害としか診断されなかった時は、「これ以上周りに迷惑をかけない為に」「凡ミスや忘れ物を減らす事が出来るなら薬に頼りたい」という思いで治療を受けてました。

    昨年のゴタゴタで精神的に不調をきたし、成育歴を振り返ってみて複雑性PTSDもあると分かり、また益田先生に出会ってからは「精神疾患の治療の為に正しい知識が必要」と学び、主治医からは「トラウマは一生物だからうまく付き合っていくしかない」と教わりった事で私の治療に対する考え方は少しずつ変わってきてます。

    「より良い生活を送るため」ではなく、「うまく付き合っていくため」と変わってきてます

  13. ADHDの薬って、高血圧になるんですか?しらなかった、、長い間アトモキセチンを飲んでいます。
    ずっと低かった血圧が少し上がって、100前後だったのが120くらいになったけど、よくないのかな。

  14. 発達障害の原因は脳の進化の遅れ。原始人の遺伝子です。サピエンス進化前の原始人の脳なのです。と考えてます。

  15. ご本人がご自身の特性で悩んでいるのなら治療したらいいのではと思います。
    仕事の成果や天才的な特徴のみをクローズアップするのではなく、本人の意思かなと。
    診断してくれない医師は「仕事で成果を出しているから」「収入が良くて生活に困っていないから」そうなのかなと感じました。
    自分は危機管理能力が強すぎて、それによって体調を崩したので治療しています。
    今の職場の「普通はこうだよね」的な運用も合っておらず、指摘されることが多くて、症状が悪くなります。でも自分を追い込まず、主治医・産業医と話をしていきたいです。